土地家屋調査士法人 小西事務所
GNSS測量
費用の目安…5万円(税別)~

全地球航法衛星システム「GNSS(Global Navigation Satellite System)測量」とは、全地球測位システム「GPS(Global Positioning System)」など衛星測位システムを用いて行う測量の総称です。
かつては、アメリカが所有するGPS衛星だけを用いて測量をしていたのでGPS測量と呼ばれていましたが、現在は日本の測位衛星「みちびき」、ロシアの測位衛星「GLONASS」、欧州の測位衛星「ガリレオ」、インドの「IRNSS」、そして中国の「BeiDou」など、複数の測位衛星を用いるようになったため、GNSS測量と呼ばれています。
トータルステーションを用いて既知点からの距離と角度を計測して位置を測定するTS(トータルステーション)測量に対し、GNSS測量は衛星の位置と観測地点までの距離から位置座標を計算して測量を行うもので、衛星測位システムを使って、短期間で正確に測量ができる方法です。
GNSS測量の利点は、次のとおりです。
◆少人数で作業ができる
TS測量が2人1組で行うのに対し、GNSS測量は1人で正確な測量を行えます。
また、衛星の利用により1人でも広範囲の測量を正確に行えるため、人件費の節約にもなります。
さらに、天候にも左右されず、日程に余裕がない場合や夜間でも測量ができるため、長時間測量できる点も大きなメリットです。


◆障害物の影響を受けない
従来のTS測量では、高い建物などの障害物があると測量結果に誤差が生じやすいといったデメリットがありますが、GNSS測量の場合は場所を選ばず正確な測量を短時間で行えるというメリットがあります。
測位衛星からの情報を元に計測するので、高層ビルがたくさんある場所でも上空さえ開けていれば障害物があっても障害物がない開けた場所と同じく正確な測量が短時間で行えます。
◆誤差が少ない
GNSS測量の誤差は、3cm程度です。
10kmで1cmの誤差(100万分の1)の精度といえば、よりわかりやすいと思います。
しかし、誤差が0になったわけではありませんので、誤差が0ではないと認識して測量を行う必要があります。
